教育長の部屋
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先生になってよかった!~教え子との出会いに感謝~

 5月も半ばを過ぎ、ここ伊達市内も桜や桃の花の景色を終えて、山々の緑の鮮やかさを増す季節となりました。市内の各園、学校では新たな児童生徒や教職員を迎えて順調に教育活動が行われています。これも、各園、各校の園長先生や校長先生をはじめ、先生方による熱心な教育実践のおかげであると思っています。

ある新聞に、子どもたちが将来なりたい職業についての記事が掲載されていました。私の記憶によると、以前は圧倒的に「教員」(学校の先生)がトップの常連でした。しかし、近年の上位は「ユーチューバー」や「パティシエ」、「プログラマー」などのカタカナ表記の職業が多く、子どもたちのなりたい職種に変化が生じてきているようです。

これも時代の流れだとは思いますが、教員を志す子どもたちが少なくなっていることは少なからず寂しい気持ちがします。教員が上位でなくなった理由は多々あると考えられますが、子どもたちにとって現在の教員という職業のイメージは決して良いとは言えないのかもしれません。

たとえば、残業時間が多いとか中学校教員になると休日にも部活動指導があって休めないなど、新聞やテレビ等でマスコミから報道される内容がマイナス面に偏った報道が多いことが順位にも影響しているように感じています。

かつて教員は聖職とも言われ、あこがれの職業でありました。私も中学時代に部活動でお世話になった先生の影響を強く受けて教員を志した一人です。

また、少々現実的な面から話をすると、教員の給与は一般的な職種よりも高い時代もありましたが、現在は教員よりも初任給の高い一般企業も多数あるなど、教員という職業になりたいという希望を抱いているものの、現実には他の職業を選択する若者も多いと思われます。

しかし、教員になってよかったこともたくさんあります。その一つに「教え子との再会」があります。私は大学を卒業した後、行政職を除いて教諭として4校、教頭として1校、校長として2校の中学校に勤務しました。どの学校でも多くの生徒たちとの出会いがあり、毎日の授業や部活動等を通して中学校3年間という時間を共有しながら一緒に過ごし、卒業まで導いてきました。

もちろん、中学校を卒業すれば私たちの役目は終わるのですが、教え子たちが高校の部活動で優勝し全国インターハイに出場するなどの活躍が聞こえてきたり、中学校に顔を出したりすると何事にも形容しがたいうれしい気持ちになります。

再開には様々なケースがありました。学校以外では、休日にデパートや飲食店での出会いが一番多いのですが、ここ伊達市役所にも私の教え子がいます。当時中学生であった頃の面影は残っていますが、現在は立派に成長し、市役所内で重要な役職に就いています。さらにレアなケースを紹介すると、旅行先の岩手県での再開もありました。ある有名な冷麺屋を訪問した時のこと。そこでアルバイトをしていた店員の大学生(教え子)に「先生!」と声を掛けられたときはさすがに驚きました。

 

また、毎年4月に開催している、伊達ももの里マラソン大会にも私が最初に勤務した学校の教え子(写真の準優勝者)が参加し、いつも上位に入賞して大会を盛り上げてくれています。このような教え子との出会いこそ、「先生になってよかった!」と思える貴重な瞬間であり心の財産であると認識しています。

 

 

私は常々、「教育はひとづくり。教育は未来への投資」であると機会あるごとに話をしています。伊達市の未来を支える人材を育てるためには、地元を知る多くの先生が必要です。そのためにも市内の子どもたちが一人でも多く教員を目指し、自分が生まれ育った場所で教鞭をとり、様々な教育活動を通して「ひとをつくり、未来をつくる」というサイクルができればよいと考えています。

4月からスタートした令和8年度の学校教育活動も、4月末から5月はじめにかけての大型連休を終えてあっと言う間に一か月以上が過ぎました。小学校の運動会や中学校の中体連大会等も始まり、これから新学期の最盛期を迎えようとしています。教育委員会に加入したスタッフもようやく仕事に慣れてきました。これから、各園各学校の子どもたちや教職員が心身ともに健康で生き生きと活動し有意義な学校生活を送れるよう大いに支援していきます。

市民の皆様には5月後半、そして6月に向けても教育委員会の活動に対しましてご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

 

〔5月教育長の部屋〕                教育長 渡部光毅

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